不当解雇を糾弾
生コン業界の経営者たちは苦しい時だけ労働者と組合を活用し利益むさぼるためには汗水たらした労働者を次々と首切りできるのか
◇ 道義捨て去り利益をむさぼる「風見鶏」のような経営陣 ◇
2019年4月に入り、奈良ブロックではY生コン社とN社の専属輸送会社であるK運輸社が常識では考えられない組合潰しを行ってきました。
Y生コン社は分会組合員4名の解雇、K運輸社は分会組合員2名の解雇を強行してきました。
驚くのは、解雇理由に全く正当性がないこと。解雇理由そのものがないことです。「連帯労働組合員だから解雇する」だとか、ありもしない解雇理由を無理矢理つくり解雇するという常軌を逸脱した労働組合つぶしを行ってきています。
道義にもとる行為
奈良の経営陣たち
Y生コン社およびK運輸社は、この間、労働組合と共に業界の再建・企業の再建を行ってきました。
Y生コン社にいたっては、企業の存続が非常に厳しい時代があり、その際には、労働組合として企業存続を最優先するため、組合員全員を一旦退職させ、日々雇用労働者として働き、会社存続を積極的に行ってきた歴史があります。
一方、N社の専属輸送会社であるK運輸社も同じです。N社の経営状況が直結するため、当時、全国ワーストワンの生コン出荷量であった奈良地域の業界再建には生コン価格の値戻しが必要不可欠として、労使で様々な取り組みを行い生コン価格の値戻し、値上げを実現してきました。現在では、安定した生コン工場の経営ができるようになったことで、K運輸社の輸送運賃の引き上げにも繋がり、労使とも非常に良好な関係を築きあげてきたのです。
奈良地域では、240回を超える労使懇談会を開催してきたなかで、業界再建運動を最優先し、共同輸送事業など労働組合として様々な協力体制を構築してきました。このような経過がありながらも、労使共同路線を完全に否定するような今回の不当解雇を強行したY生コン社とK運輸社を断じて容認することはできません。
Y生コン分会とK運輸分会は、今回の不当解雇を受け、さらに団結を強化し、不当解雇を撤回させ、完全勝利するまで闘う決意です。
【 くさり6月号より 】